田代の鎌鼬美術館をVR撮影しました!!昔、暗黒舞踏のバックバンドやったことを思い出します(笑)
あ!実は秋田県、暗黒舞踏の聖地なんです大野一雄、土方巽と巨匠2人も輩出してます。
秋田県出身で、戦後を代表する舞踏家の一人、土方巽(ひじかた・たつみ)。昭和40年、写真家の細江英公とともに秋田県南部に位置する羽後町の山村・田代を訪れた土方は、2日間滞在し、住民と触れあい、時には驚かしたりしながら、村を舞台に撮影を行った。
その後、この田代村での記録がのちに傑作写真集「鎌鼬(かまいたち)」として結実した。鎌鼬とは、旋風に乗って現れ、瞬時に去っていく妖怪の名。土方たちは、突然村を訪れた自分たちを鎌鼬に例えたのだろう。
そんな傑作の舞台となった地・秋田県羽後町田代に、土方の没後30周年に当たる平成28年10月、「鎌鼬美術館」が開館した。館内には土方の写真パネル約10点や「鎌鼬」の初版本など、貴重な品物が並ぶ。 公式サイトより
舞踏家・土方巽を知ろう|鎌鼬美術館
舞踏家・土方巽の伝説的写真集「鎌鼬」をテーマに、秋田県羽後町田代にオープンしたのが鎌鼬美術館。
半世紀前に撮影されたこの写真集の舞台を見るために、今も世界中から人が訪れます。
そんな鎌鼬美術館と土方巽について紹介します。
鎌鼬美術館の概要
秋田県出身の前衛舞踏家、土方巽の功績を伝えるのが「鎌鼬美術館」です。
1965年秋、稲刈り真っ最中の羽後町田代に土方は突如訪れ、田畑を駆け抜けるといった不可思議で異色なパフォーマンスを披露。
この様子を収めた写真集「鎌鼬」は世界的な評価を受けました。
土方巽の没後30周年にあたる2016年、この写真集の舞台となった地に、田代の大地主の邸宅 旧長谷山邸の母屋の中の土蔵を改装し「鎌鼬美術館」が開館。
館内には土方の大型写真パネルなど約50点や「鎌鼬」の初版本など、貴重な品物が並びます。
田代を鎌鼬の里として、貴重な写真や土方巽という舞踏家の存在、里の風景や後世に伝統を受け継ぐがせる風景や町そのものが今も飾らない姿で残されています。
土方巽とは?
舞踏家で、三島由紀夫など様々な芸術家たちに影響を与えた人物。
日本のみならずヨーロッパのダンスシーン、演劇シーンに多大な影響を与えた1人です。
舞踏はクラシックバレーの対局にあるとされ、重心を低くして地面を踏みしめながら踊るなど、自然体で現実的な部分を表現するのが特徴。その舞踏の創始者が土方巽です。
土方巽は秋田の生まれで、父親が羽後町出身。
幼少の頃に訪れたこの地に「日本の原風景が残っている」と感動したことから、「鎌鼬」の撮影地となりました。
農作業中の農家の中に飛び込んで演技をしたり、時には驚かしたり、地域の人々を巻き込みながら2日間にわたりパフォーマンスを繰り広げ、その様子を捉えた写真集「鎌鼬」は、1969年に刊行されたのち世界的にヒット。
芸術選奨文部大臣賞を受賞。
半世紀経過した今も、強烈な存在感を放つ作品として世界の写真史に刻まれています。
鎌鼬美術館の周辺施設
鎌鼬美術館の周辺には、土方巽が魅了された日本の原風景が今も残ります。
土方巽の縁を訪ねるなら、田舎の田園風景を楽しみながら周囲を一緒に散策してください。
鎌鼬美術館の向かいには、かやぶき造り、1棟貸し切りの古民家民宿「格山」があります。
築百年を超える古民家で、羽後町の特産「羽後牛」や地元で取れたおいしい野菜を、囲炉裏の間でいただけます。
美術館より3キロほどのところにあるのは、文化財住宅を改装したカフェ&民宿「阿専」。
明治中期に建てられ、国の登録有形文化財に指定されたかやぶき造りの古民家で、自然を満喫しながらゆっくりとした時間を過ごせます。
少し離れたところには、廃校となった小学校を利用した、農林業体験交流施設があります。
子どもから大人まで楽しめるように、地域特性を考えた体験プログラムがあり、地元で採れた食材を使った食事や、川あそび、田植え、リンゴ狩りが楽しめます。
鎌鼬美術館の利用案内
JR奥羽本線「湯沢駅」よりタクシーで約30分。
車の場合は、湯沢横手道路 湯沢I.Cより羽後町役場方面から田代、県道275号線七曲峠経由、田代郵便局隣で約30分です。
開館時間は10:00~16:00(受付最終)、最終閉館は16:30。
なお、土・日曜、祝日のみ開館しており、冬季は11月後半~4月まで休業するため、訪れる際はホームページで営業期間を確認しましょう。
入館料は300円(高校生以下無料)。10名以上の場合は団体割引で270円。
5名以上の場合は事前に連絡すれば休館日でも対応可能です。
まとめ
舞踏家・土方巽の功績を伝える「鎌鼬美術館」。
日本を代表する舞踏家の存在や貴重な写真を展示するだけでなく、土方巽が魅了された里の風景や伝統を後世に受け継ぐ役割を担っています。
美術館周辺には、土方巽が魅了された日本の原風景が今も残ります。
田舎の田園風景を楽しみながら、土方巽の縁を訪ねてみてはいかがでしょうか。